2011年6月22日水曜日

活動報告 おながわっ子見守隊 小学生の登下校

冠水するコンビニの駐車場


 まだまだ,小学生達の登下校が心配な日々は続くためおながわっ子見守り隊のボランティアも継続している.
 女川,石巻はまだ治安が良い方らしいが,他の被災地域では,登下校中の小中学生が犯罪に巻き込まれるなんてことも起きているらしい.さらに,登下校のルートはまだまだ瓦礫の片付けが続いており歩いて安全に通れるような状態ではない.また,場所と時間によっては地盤沈下により冠水する場所も多い.

だいぶ片付いてきたが,それでもまだまだ

場所によっては1日2回水に浸かる

 朝,児童達が乗るバス停に行き,しっかり皆がバスに乗り込んだ事を確認する.バスが出発したら,バスの後ろを車で着いていき,各停留所でも子ども達がバスに乗ることを確認する.そして子ども達が学校に行くのを見守る.
 夕方,子ども達がバスに乗るのを確認し,各停留所で安全に降車するのを確認し,最後の停留所では子ども達がしっかり保護者の方に向かえに来てもらうまで付きそう.


 ただそれだけだが,それでも続けなければいけない現状がここにはある.

 一度,大潮の時に,子ども達が暮らす街の様子を見てきた.
 子ども達が,朝バスに乗り込む停留所となっているコンビニは,今でも満潮の時間になると万石浦から側溝を伝って海水が上がってくる.大潮の時には,駐車場が半分以上冠水する.
 万石浦に沿って走るJR石巻線の線路を伝って歩いてみたら.水没している家が多数あった.家の前の道は川というか,海の一部のようになっており,家から出るには長靴が必須.家の前を海の魚やエビが普通に泳いでいて,その魚を子ども達が追いかける.そんな風景が広がっていた.子ども達は楽しそうに遊んでいたが,津波で運ばれてきた危険な瓦礫が水の底にあるかもしれないし,余震による津波が今来たら・・・と考えると恐ろしい.

 海沿いに点在する港や水産加工場もすべて水没しており,従来通りの営業などとうてい出来そうにない.地震により一瞬で50cm以上沈下したが,人の力ですべてを50cm以上上げることなどできない.どうやって元の生活を取り戻せばよいのだろう.

港ごと水没している
もはや元がどんな場所だったかもよく分からない
危険な瓦礫が家の直ぐわきまで来る
線路で遊ぶ子ども
どこからが海か分からなく危険

harada

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