2011年9月14日水曜日

活動報告 みずうみ号の巡回


橋浦小学校にて


 お久しぶりです.
 またまた石巻にやってきましたハラダです.

今回は朝の到着 朝焼けがきれいでした

 月日が経つのは早いもので,あの3月11日からもう半年が経過しました.
 時間が経つにつれて,被災地は確実に復興に向かっています.たまに訪れるとそれが顕著に分かりますが,瓦礫の片付け等がずいぶん進んできたように思います.
 石巻市街では,幹線道路沿いは既に津波による被災の後が見えないほどでした.被害が大きかったところでも確実にきれいになってきています.
 さらに,片付けが遅れていた牡鹿半島の小さな集落もどんどんきれいになってきていることが印象的でした.
 ただ,きれいに見えるのは,瓦礫を撤去した自衛隊やボランティア,地元の人々の血のにじむような努力があったからです.実際まだ,よく見れば側溝の中は土砂が詰まっていたり,一本道を奥に入れば瓦礫が山になっていたりなどして,やはり完全な復興にはまだまだ時間も人手もがかかりそうです.

 ワタナベはこの間,大雨の被害がでた福島県金山町などにも石巻からの災害派遣の一員として出かけ,ダムが決壊して村が壊滅した現場で泥かきなどの支援をしてきたそうです.
 そして,台風12号の被害が出た和歌山県にも行くとか行かないとか.


・みずうみ号
 今回は,9月7日から9日にかけての短い滞在でしたが,その間の活動を報告します.

橋浦小学校
大原小学校

 夏休み以降,みずうみ号は決まった場所を毎週定期的に巡回している.
 今回は,8日の橋浦小学校と9日の大原小学校への巡回に同行した.
 どちらも行き始めてから2ヶ月ほどになるので,子ども達もみずうみ号がやってくることが分かっていて,前回借りた本を持って待っていてくれるようになっていた.
 みずうみ号が来ることを楽しみにしてくれていることが分かってうれしかった.
 
 貸し出した本があまり戻ってこないという問題は,貸し出しノートを作ったり,ちょっとしつこく言うことでだいぶ改善したように思うが,それでもまだまだ戻ってこない本が多いように思う.
 子ども達の話を聞いていると,「このマンガ全巻持ってたんだよな~」というような事を呟く子もちらほらいる.やはり,自分が持っていたはずの物ということで手元に置いておきたい気持ちになってしまうようだ.何でも無料でもらうことが出来た震災直後の経験もあってもらってしまうことにあまり抵抗感が無いようにも思う.
 それでも,きちんと返してくれる子も多いので徐々に分かるようになってくれるだろうと信じることにする.

橋浦小学校には牛が来ていました 小さな子牛も

大原小学校は来週運動会だそうでみんな練習していました

 今回の報告は以上です.
 なお,現在ワタナベの活動を震災後からすべてまとめる作業をしています.
 そちらも出来上がりましたらこちらで報告させて頂くかもしれません.

2011年8月4日木曜日

みずうみ号と夏休み

ゲリラ豪雨の後の夕焼け


お久しぶりの更新になってしまいすみません.
およそ1ヶ月ぶりですね.

今回も,静岡出身のハラダが更新します.
私ハラダは,6月20日で静岡に戻りましたが,ワタナベはずっと石巻に滞在しできることを見つけながら活動を続けていました.7月13日から17日までまた石巻にやってきたのでその時のことを書きます.

みずうみ号

大原小学校にて

今回滞在した5日間はすべて移動図書館の“みずうみ号”関係の活動となった.
この近辺の小中学校は7月21日前後から夏休みに入る.夏休みの子ども達に本をたくさん読んでもらえるように,夏休み中だけでもみずうみ号の訪問場所を増やすことになった.
これまで,定期的に訪れていた渡波小学校,中里小学校・北上公園に加えて,6月5日の運動会で協力した橋浦小学校,最初の頃物資を配って回った牡鹿半島にある大原小学校,避難所になっている山下中学校も新たに回ることになった.

今のところの予定では,木曜日が橋浦小学校,金曜日が大原小学校,土曜日の午前が山下中学で午後が渡波小学校,日曜日が中里小学校・北上公園.

これまでは,1週間に2カ所をまわるだけだったため,明確に貸し出しのルールを設けずにやってきたが,まわる場所が大幅に増えたためしっかりとルールを決めることになった.
また,貸し出した本をなかなか返してもらえないという問題も出てきたため,その問題も解消できるようにルールを設定した.

新たに設定したルールは以下のようなもの.
・1人あたりの貸し出し冊数を制限する.(冊数は場所ごとに設定)
・利用者は,必ず貸し出しノートに名前,所属,借りる冊数を記入する.

貸し出しノート
むらがる
大人気


今回,静岡からこちらに来る際に,地元の団体から援助を頂きましたので,ここで報告させて頂きます.
静岡県の“1本飲んで2本送ろう!!実行委員会”様より木村飲料株式会社のスポーツドリンクを頂きました.
ボランティアのためのボランティアの企画ということで,ワタナベやみずうみ号のS&Fの皆さんに配ってきました.
木村飲料は,『わさびラムネ』や緑色の『しずおかコーラ』などで地元ではわりと有名な会社です.
夏は非常に暑いので飲み物が必須です.今回の滞在中も非常に暑かったので,1日に何本も飲ませて頂きました.ありがとうございました.

木村飲料のスポルゲン
1本飲んで2本送ろう!!実行委員会 http://ameblo.jp/takakentaka/entry-10906157124.html

相変わらずワタナベは,インターネットとかパソコンがなかなか苦手なようで,ブログの更新をしょうとしてもなかなか出来ないようです.私は,なにしろ家が遠くてなかなか石巻に行けないため誰か代わりにやってくれる人が現れればいいなあと思っています.

仮設住宅がたくさん出来てきました

2011年6月25日土曜日

活動報告 渡波祭 +虫の話 

6月19日(日)


大盛況でした


昨日の18日に続き,渡波小学校へ.この日は,渡波小学校でお祭りがおこなわれた.
有名な漫画家の方々が十数名も訪れて,サイン会や交流イベントが開かれたり,自転車の抽選じゃんけん大会が開かれたり,餅つき大会がおこなわれたりと内容盛りだくさんで大いに盛り上がった.


気持ちがよい快晴 でも暑すぎ
漫画家の方
漫画家の方々は,行列を作る子供たち一人一人に話しかけなら,サインを書いていた.とても暑く,汗をかきながらも笑顔で丁寧に絵も描いていた姿がとても印象的だった.




私たちは,他の多くの炊き出しチームなどと共にフルーツポンチ屋と,子供ホットケーキ教室,足湯などで協力した.


フルーツポンチ,ホットケーキでは以前紹介した“ブレーメンのかみしばい隊”のメンバーのサイトウさんら一行と愛知県から子供相手のボランティアをしにやってきた大学生2人が協力してくれた.


フルーツポンチは,暑くなってきて体調を崩す方も出てくるかもしれないのでビタミンを取ってもらおうということで企画.前日に石巻のスーパーで材料を購入し,渡波小学校で余っていたフルーツなどと共に提供した.とても暑い日になったこともあり,作っても作ってもすぐ売り切れてしまった.


朝早くから食材の準備


フルーツポンチが無くなってしまった時点で,子供ホットケーキ教室に移行.フルーツポンチの材料と共に購入しておいたホットケーキミックスとトッピング用の液体チョコレートで子ども達に自分で食べる分を自分で作ってもらう.
避難所で集団生活をおくっていれば,自分たちで料理などをすることはまず無い.そのため,たとえホットケーキだけであっても自分で料理するということはすごく久しぶりだったはず.皆,始終笑顔でホットケーキを一緒に作っていた.


こんなに喜んでくれるとはというくらい喜んでもらえた


足湯は,め組ジャパンさんとOn the Roadさんの整体・マッサージ隊と一緒に.今回は,本格的な整体とマッサージがセットだったためお待ち頂く方が出るほどだった.やはり,避難生活で肩や腰が凝って辛い思いをされている方が多いようだ.
この日は,天気が本当に良かったため,足湯に浸かりたい方はあまりいないかなと思っていたのだが,それでも足だけでもお湯に浸かりたいと多くの方に利用して頂けた.


ご利用ありがとうございます




ここで気になったのは,ハエの多さ.
本当に気を付けないと食べ物にはすぐハエが集まってくる.渡波で生活する人に聞けば,ハエや蚊などが多くて夜はまともに寝られないほどだという.ハエは数だけではなくその大きさに驚かされる.ハエにとっては食べ物が豊富なのか丸々と肥えて黒々としている.大きい分,羽音も大きくて非常に耳障りだ.そのくせ動きは非常に素早い.素手ではまずやっつけることが出来ない.こんなのがたくさん寝るときに頭の周りを飛んでいたらイライラしてどうしようもない.


ハエ どこにでもいる


避難所になっている場所は大抵が学校や体育館.その学校や体育館には元々網戸が付いていない.そのため虫を防ごうと思えば窓やドアを閉め切らなければならないのだが,だんだん暑くなってきて,そうもいかなくなってきた.空調が効けば良いのだが効かない場所では,暑さに耐えるか虫に耐えるかという何とも耐え難い状況になってきている.これからはどんどん暑くなり,虫もどんどん増えていく.そうなってしまう前に網戸を設置するもしくは支援物資として大量の蚊帳など虫を防ぐための物を用意するなどの対策をしなくてはならない.


蚊などは,側溝が土砂で埋まっているため,各所で雨水が行き場を失い水たまりを作っておりそこが発生源になっている.ハエなどは,津波で流された海産物などが腐敗しそこが発生源になっている.どちらも泥かきを早急に終わらせなければ解決できない.しかし,泥かきのボランティアの数は全然足りていないという.少しでも多くの人に,被災地の方々の生活の現状を知ってもらい時間が空いたときに少しでも良いから協力してもらいたい.






足湯をやっていたら,突然声をかけられ誰かと思ったら先日タオルを頂いたキクチさんだった.お子さんと2人で渡波に来ていたそうで,ついでに寄ってくれた.
先日タオルを頂いたのに,この日は子ども達が喜びそうなかわいらしい折り紙と,折り紙で作ったバラのサンプルを頂いた.最初は何が入っているか分からなかったのだが,箱を開けてみたらきれいなバラが並んでいたので,なんだか感動してしまった.このバラ,見れば見るほど良くできている.是非自分でも作れるようになりたい.


harada

2011年6月23日木曜日

みずうみ号 in 渡波小学校

良い憩いの場


 最近,土日は様々なイベントが重なって“みずうみ号”の手伝いをすることが出来ずにいたが,18日は久しぶりに“みずうみ号”で活動を行うS&Fに同行して渡波小学校へ.

 渡波小学校に“みずうみ号”が訪れるようになって今回で5回目,“みずうみ号”がやってくる時間になると自然と人々が集まってくるようになっていた.
 皆が思い思いに本を探して読んだり,先週借りた本を返し,他の本を借りていったり,子ども達はハンモックやシャボン玉,“みずうみ号”に載っているブロックなどのおもちゃで遊んだり,と良い憩いの場として渡波小学校に定着してきているように感じた.

学校の敷地内はかなり片付いたがそれでも爪痕は残る
学校のすぐ向かいではまだまだ片付けが続く

 意外にも,かなり人気だったのはシャボン玉.これは子ども達だけでなく大人も「これ,やってみると楽しい.クセになる」とひたすら透明な玉を作り出し空へ飛ばしていた.ふわふわと空を漂う,シャボン玉を眺めるのはそれだけで癒しの効果があるのかもしれない.

 S&Fのモリヨシさんに教えてもらったシャボン液の作り方.
 ・用意する物
  台所用洗剤(界面活性剤が30%以上の物)
  洗濯のり
  水
 ・作り方
  洗剤:1,のり:3,水:6の割合で混ぜるだけ.
 あとは,針金で作った適当なわっかがあればシャボン玉を飛ばすことが出来る.




 本を見ていく大人の方々にどんな本があったらいいか聞いてみたら,編み物,縫い物などの手芸の本,絵はがきの描き方の本,大人が楽しめるマンガ,詩集,写真集などが挙げられた.
 避難所では,時間をもてあましているのだが,長い小説を読むのは疲れてしまう.そこで手軽に出来る手芸の本や,軽い気持ちで読めるマンガ,詩集,写真集などが良いということだった.
 またそのような本が手に入る機会があれば,みずうみ号に載せたいと思う.

 子ども達は,年代によっても異なるが,やはり人気のあるドラえもんやポケモン,少年ジャンプに連載されるような人気のタイトルのマンガが読みたいと言っていた.少しはためになるような本も読んだらどうかと思うのだが,自分も子どもの頃は活字をほとんど読まなかったためあまり強く勧めることもできない・・・.

 また,文庫本とハードカバーの単行本では,文庫本の方が持ち運びが便利だし,本棚にたくさん入るので良いと勝手に思っていたが,文字が大きい分単行本の方が読みやすく良いという意見が多かった.同じタイトルで両方がある場合は,単行本の方を入れた方が良いかもしれない.

 新しい本もどんどん入って,ますます魅力的な移動図書館になってきたのでこれからも多くの人に利用してもらいたい.


harada

2011年6月22日水曜日

活動報告 おながわっ子見守隊 小学生の登下校

冠水するコンビニの駐車場


 まだまだ,小学生達の登下校が心配な日々は続くためおながわっ子見守り隊のボランティアも継続している.
 女川,石巻はまだ治安が良い方らしいが,他の被災地域では,登下校中の小中学生が犯罪に巻き込まれるなんてことも起きているらしい.さらに,登下校のルートはまだまだ瓦礫の片付けが続いており歩いて安全に通れるような状態ではない.また,場所と時間によっては地盤沈下により冠水する場所も多い.

だいぶ片付いてきたが,それでもまだまだ

場所によっては1日2回水に浸かる

 朝,児童達が乗るバス停に行き,しっかり皆がバスに乗り込んだ事を確認する.バスが出発したら,バスの後ろを車で着いていき,各停留所でも子ども達がバスに乗ることを確認する.そして子ども達が学校に行くのを見守る.
 夕方,子ども達がバスに乗るのを確認し,各停留所で安全に降車するのを確認し,最後の停留所では子ども達がしっかり保護者の方に向かえに来てもらうまで付きそう.


 ただそれだけだが,それでも続けなければいけない現状がここにはある.

 一度,大潮の時に,子ども達が暮らす街の様子を見てきた.
 子ども達が,朝バスに乗り込む停留所となっているコンビニは,今でも満潮の時間になると万石浦から側溝を伝って海水が上がってくる.大潮の時には,駐車場が半分以上冠水する.
 万石浦に沿って走るJR石巻線の線路を伝って歩いてみたら.水没している家が多数あった.家の前の道は川というか,海の一部のようになっており,家から出るには長靴が必須.家の前を海の魚やエビが普通に泳いでいて,その魚を子ども達が追いかける.そんな風景が広がっていた.子ども達は楽しそうに遊んでいたが,津波で運ばれてきた危険な瓦礫が水の底にあるかもしれないし,余震による津波が今来たら・・・と考えると恐ろしい.

 海沿いに点在する港や水産加工場もすべて水没しており,従来通りの営業などとうてい出来そうにない.地震により一瞬で50cm以上沈下したが,人の力ですべてを50cm以上上げることなどできない.どうやって元の生活を取り戻せばよいのだろう.

港ごと水没している
もはや元がどんな場所だったかもよく分からない
危険な瓦礫が家の直ぐわきまで来る
線路で遊ぶ子ども
どこからが海か分からなく危険

harada

2011年6月16日木曜日

活動報告 足湯

女川町立第一保育所にて

子ども達との交流などの様々な活動を行っている合間で,最近は足湯を各地でやっている.

め組ジャパンさんの本部,こいのぼり祭りに続き,6月12日に女川町立第一保育所で,14日には石巻市立渡波小学校で足湯を行った.

渡波小学校にて
渡波の猫 写真は撮れなかったけど子猫達もいた

お風呂のない避難所で生活する方々は,自衛隊が各地で用意している仮説のお風呂に入りに行っているのだが近々,自衛隊のお風呂が撤退してしまうらしい.さらに,共同のお風呂に皆入るため水虫がかなり広まってしまっている.これから高温多湿の季節になっていくためますます広がってしまう恐れがある.そのようなことがあり,避難所生活を送る方々はお風呂の問題はかなり心配している.
早く皆さんが仮設住宅に入れるように,仮設住宅の建設を急いでもらいたい.


そんな中,足湯の活動に賛同して下さる方が現れた.その方は,石巻の蛇田で美容室を経営するキクチさん.キクチさんは各地から支援物資としてタオルや雑巾を集め小学校などに送る活動をしている.今回は,小学校などにまとめて送ることが出来ない規格外のタオルなどを提供して下さるというご提案を頂いた.
早速,お店に伺うとお店は普通に営業しており,お客さんもいらっしゃったが,直ぐに50枚ほどのタオルと雑巾を提供して頂いた.
足湯では水虫の感染を防ぐため,一人につきタオルが一枚必要となる.そのためタオルが多数必要となるため非常にありがたい.今度は,このタオルを使って足湯をさせて頂こうと思う.

美容室エフ にて キクチさんと

キクチさんの美容室エフのブログ http://blog.livedoor.jp/hairproducesalon_ef/

harada

2011年6月14日火曜日

活動報告 東京外大の勉強会・みずうみ号

●5月23日の投稿で紹介した東京外大の勉強会の話の続き

場所はあるのだけど・・・

6月12日.東京外大復興支援チームのメンバーと,石巻在住のマツカワさんと専修大学で会いミーティング.
東京外大復興支援チームは,週末になるごとにメンバーの中から3〜5人程度で石巻にやってきて,ボランティア活動を行っている.マツカワさんは,石巻の小学校に通うお子さんを持つお母さん.
外大のみなさんと,マツカワさんの間にワタナベが入り,子ども向けの勉強会の計画を進めている.

外大のメンバーは,週末にしか石巻に来ることが出来ない,マツカワさんの方も忙しくしているためいつでも会えるわけではない.そのため話がなかなか進まずまだ勉強会は実現していない.
この間までは,週末ごとにマツカワさんのお宅で数人の子ども達を相手に,遊びながら,勉強も教えるというようなゆるめの勉強会を開くことを計画していたが,マツカワさんの仕事が見つかり,週末に働かなければなくなってしまったため,マツカワさんのお宅をお借りすることが出来なくなってしまった.そのため別の場所を探すことになり,勉強会の実現はさらに遅れてしまうかもしれない.
ただ,勉強は学校でしっかり教えてくれているはずなので,夏休みなど子ども達も大学生もまとまって休めるときに,しっかり開ければそれで十分かもしれない.

ミーティングをしていた場所の前に大学のラグビーコートがあり,そこで小学生のラグビー教室が開かれていた.そのラグビー教室の先生と少し話をすることが出来た.
先生によると,スポーツクラブの練習場所の確保は非常に大変だということだった.学校の校庭が避難所の駐車場などになってしまっていることが原因の一つだが,先生によると場所はそれほどないわけではないという.使わせてもらうことが出来ればそこで練習が出来るのに,使わせてもらえないような場所が案外多いようだ.
例えば,大学のグラウンド.大学のグラウンドは大学関係者以外だと使用するための手続きが非常に面倒で,使わせてもらえない場合も多いという.週末にはほとんど使用していないような場所が多く,もっと柔軟な対応が必要だと嘆いていた.
勉強会の場所探しも,苦労するかもしれない.


●5月22日の投稿で紹介したみずうみ号関係の話

みずうみ号の運転席

6月13日.ワタナベの知り合いの出版関係の方がみずうみ号に入れる本を提供してくれるということだったので,石巻市内の書店へ.
その方は,「どうせ本を買って渡すなら,石巻の書店で買った方が良い」と言い,石巻の書店で本を購入してくれた.

いくつかの店舗が流されてしまった本屋さん

こんなに大量に買うことは私の今後の人生で,まず無いだろうなと思えるほどの本を買い物かごに放り込みレジへ何往復も運んだ.子ども達が興味を持ちそうな本,人気の本,是非読んでもらいたい本などを選んだ.
購入してもらった後は本屋の駐車場で,みずうみ号へ.人気の無さそうな本や,あまりにも古い本をどけて新しい本に入れ替えた.これで,これまで以上にみずうみ号は人気になってしまうだろう.

誰もが当たり前のように子ども達が欲しい者を買い与えてしまう被災地で,貸した本が必ず返ってくるのを望むのは難しい.しかし,本を提供してくれた人たちや,みずうみ号を貸してくれた東大和市の皆さんの気持ちをしっかり伝えて,ルールを守って利用してもらい,是非一人でも多くの子に,読んでもらって楽しんでもらいたいと思う.

harada