2011年6月10日金曜日

足湯はじめました

お風呂セット

先日,NPO法人“あいうえお堺支部”の方からお風呂セットを預かった.このお風呂セットを使って自分たちに出来ることを探すことになった.

お風呂セットのセット内容
・廃材で沸かせる給湯器
・浴槽
・足湯用の桶
・配管類
・テント

このお風呂セットの給湯器は,大阪の佐野工科高等学校の生徒さん達が制作したもので,既に南三陸町などで避難所のお風呂を沸かすために使用されているそうだ.
この給湯器は,木などを燃やし発生する熱でお湯を沸かすというもの.燃料には,津波により大量に出てしまった瓦礫を使用することを想定している.
中央の筒状の部分で木を燃やし,その筒の周りをぐるぐると配管が巻かれていてそこを水が通過することにより水がお湯になる.配管を巻く数はお湯の温度が適切になるように作られており,火の燃え加減にもよるが,およそ40〜60℃のお湯が出てくる.

私たちは,避難所でお風呂を運営するほどの人もいなければお金もないため,避難所などを回りそこで暮らしている方々に足湯に浸かってもらおうと考えた.さらにこれなら,移動図書館車の活動とコラボレーションも出来るかもしれない.
被災地では,瓦礫の撤去などの作業は進んでいるが,避難所の方々の生活はあまり良くなっていない.現在でも車などの足が無い方は3・4日に1度しかお風呂に入ることが出来ない.そのお風呂も自衛隊が設置運営している簡易的なもので,しかも入りに来る方が多く,外には行列が出来ることもあるため,落ち着いて入浴することができないと聞いた.

そこで,足だけでもリラックスしてお湯に浸かってもらえればと考えた.
まずは,6月11日に石巻市立飯野川第一小学校で開かれる“こいのぼり祭り”で一つのブースとして出して,そこの避難所で暮らす方々に意見を頂こう思っている.

まだまだ苦しい生活が続いている
避難所にあったかっこいい絵 砂で描かれている
飯野川第一小学校

しかし,初めての本番でいきなりやるのでは少し不安があるため一度練習してみることにした.6月9日夜.登米市にあるNPO法人“め組ジャパン”さんの本部で,一日泥かきなどの作業をしてきたボランティアの方々向けに足湯をやらせて頂いた.

始めてなのに,夜の真っ暗な中での作業でしかも小雨がパラパラと降り出すなど散々だったが,なんとか火を起こし水を温めることが出来た.
お休み前の皆さんに足湯に浸かってもらって,一日の疲れを癒してもらった.昼間は,汗ばむくらいになってきたが,夜はまだまだ冷える.そのため,夜の足湯は非常に気持ちが良いとなかなか評判が良かった.
夜に,ボランティアさん向けに足湯をやるのも良いことかもしれない.

暖かくて気持ちが良い足湯
しっかりできました

NPO法人あいうえお堺支部 http://www.geocities.jp/npo_aiueo_sakai/
大阪府立佐野工科高等学校 http://www.osaka-c.ed.jp/sano-t/zen/club/car.html

harada

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