2011年5月23日月曜日

活動報告 東京外大の勉強会

5月22日


せっかくの日曜日ですが朝から雨.

今日は,東京外国語大学の学生さんと,子どもの勉強に不安を抱える親御さんを引き合わせミーティング.
が,移動中に外大の皆さんの車がパンク.まさかまさかと困っていたら地元のお父さんに助けられてしまった.その方は,今は稲井中学の近くで稲作をしているが,昔はタイヤマンだったそうで非常に手際よくスペアタイヤと交換してくれた.
ボランティアをしに来たのに逆にボランティアされてしまった.お礼を言ったらそのまま少し話し込むことになって,この場所での農業の現状をなどを話してくれたので,少し書きます.

石巻での稲作について
農業などをしていて普段から,この土地の風景を見ていた方にはよく分かるのだそうですが,石巻は場所によっては50cmくらい土地が下がったらしい.「50cmの高さの台に乗ったら見える景色がずいぶん違うだろ.それくらい景色が変わってしまったんだよ」そう教えてくれた.
その影響で,田んぼに水を引く用水路を海水がさかのぼってくるようになってしまい,田んぼの中にも塩分が入り込むようになってしまった.今は塩水が入らないよう対策をしたということでしたが,一度塩が入ってしまうとなかなか稲が育ちにくくなってしまう.1〜2年は,通常通りの収穫は見込めないということだった.植えたばかりだという稲を見せてもらったのですが,葉の先の方が少し枯れているように見えた.
市からの補助も,出るか出ないかの基準が曖昧でもしかしたら出ないかもしれない,出てもあまり多くもらえないかもしれないとぼやいてた.
そのように,直接地震や津波で被害に遭わなくても,私たちの知らないところで大きな打撃を受けている方がたくさんいる.ということを実感させられた.


本来の溝よりやたら上に水がある
今年は稲作を諦めてしまっている田んぼも多い

その後,交換してもらったタイヤを履いて,南堺へ.そこで小学生のお子さんの勉強を心配している親御さんとミーティング.
震災が3月に発生し,勉強がストップしてしまったため,前年度の復習などがしっかりできておらず,進級して新しい勉強が始まっても不安が残っている.そのため,ボランティアの学生さんに子どもを集めてもらって勉強会を開いてもらえるとありがたいという.外大では,東北支援のグループを作って,毎週週末に数人をこちららに交代で派遣することになっており,この話に協力することになった.

ボランティアの集会場 南堺センターで打ち合わせ
しかし,ここでも考えるべきことは多く,綿密な打ち合わせが必要.
多くの子供達を集めて,勉強を教えているときに大きな地震が来たらどうするか.誰が責任をとるのか.車で送迎しなければいけないくらい遠くの子が来たいと言ったらどうするかなど.
そのため,とりあえず2〜3人の少人数から始めて,できるだけ大きくしない方向で進めていくことに.学大では先生を目指すような学生さんもいるため,勉強会は評判になりそう.

その後,外大の皆さんと別れ,今度は門脇中学校へ,この日だけ石巻に来ていたプロジェクト結のナカハラさん,シナガワさんと打ち合わせ.プロジェクト結では石巻で拠点とする場所を探しており,今ワタナベが寝泊まりしている場所が候補地に.
ここに結の方々が来ればずいぶん賑やかくなるな.

22日の活動はこれくらい.

東京外大復興支援チームのウェブサイト http://www.tufs.ac.jp/st/club/tufsfortohoku/

harada

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